質問と回答


1.水処理した後の放流水中には、微生物は混ざっていないのですか?:
 放流水中の微生物を含む浮遊固形分(SS)を全て取り除くことは非常に困難ですので、その量については、国が基準値を定めています。浄化センターでは、その基準値を下回るように運転を行っています。
 また、最終沈殿池の出口では、非常に少数の微生物が水中に含まれている可能性があります。しかし、放流する前に塩素消毒を行いますので微生物はその時点で死滅します。仮に生き残ったとしても、活性汚泥中の微生物は自然界に普通に存在するものですので、放流先に与える影響は非常に少ないと考えられます。
  
2.三重県下の下水道の普及率はどれくらいですか? また、下水道以外の他の方法で処理している度合いはどれくらいですか?:
 三重県下の下水道の普及率は平成18年度末時点で40.1%です。県では、平成22年度末時点での普及率を48%とすることを当面の目標としています。
 生活排水処理の方法は、下水道だけでなく、農業集落排水施設、漁業集落排水施設等の集合処理施設や、浄化槽等の個別処理施設を使ったものがあり、これら全ての利用率を合算したものを生活排水処理率といい、平成18年度末時点の生活排水処理率は71.5%で七人に五人の割合としています。
  
3.浄化センターでの脱臭はどのように行われているのですか?:
 浄化センター内では、作業環境を健全に保つためや、周辺へのにおいの拡散を防ぐために、いくつかの設備を用いて脱臭を行っています。また、においに含まれる成分の中には、金属やコンクリートを腐食させるものもあるため、場内の構造物や機械器具等を守るためにも脱臭は必要となります。
 スクリーンポンプ棟や脱水機棟では、においを建物の中で処理しています。ここでは、においの成分を硫酸と苛性ソーダで中和する、酸・アルカリ洗浄という方法でにおいを取っています。
 最初沈殿池と生物反応槽では、池にふたをして、空気中ににおいが出ていかないようにしています。さらにそのにおいを土の中の微生物によって分解する土壌脱臭という方法を用いて脱臭しているところもあります。
 また、脱水汚泥ケーキの搬出時の対策として、脱水機棟で消臭剤を添加して、においを取ることもしています。
  
4.リサイクル等はしているのですか?:
 汚水を処理することで、処理水と脱水汚泥ケーキが発生します。
 処理水の一部は、砂ろ過設備を用いて、目に見えない大きさの浮遊固形物を取り除いたあとで、場内で再利用しています。主に場内緑地への散水や機械を動かすのに必要な水として利用しています。
 脱水汚泥ケーキは、主に肥料化や建設資材化といった利用方法がありますが、現在は一部の汚泥をセメントの材料として再利用しています。

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