微生物の中には原生動物、後生動物という顕微鏡で観察できるほど比較的
大きい種類がいて、さらに体の小さい細菌類を食べているということがわかりましたね!
では、その細菌類はどのようなものを食べているのでしょうか???
じつは下水処理施設にいる細菌類が
水中の汚れ(有機物)を食べて(分解して)くれているのです。
これらの細菌類は人間にとって役立つものと害になるものがいます。
例えば虫歯って歯に穴があいてすごく痛いですよね。
これは口の中にいる細菌が歯に残っている食べカスを分解することで酸ができて歯を溶かしてしまうからなのです。 |
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他にもこんな経験ないですか?
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台所の生ごみをそのままにしておくとすごくくさくなってきますよね!
これは細菌類が生ごみを分解して悪臭の原因となる物質を発生させているのです。おならがにおうのもお腹の中で細菌が活動していて腸内でガスを発生させるからなのです。 |
このように、歯をとかす酸を出したり、くさいにおいの物質を出したりするような
迷惑な細菌がいる反面、役に立つ細菌もいますよ
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考えてみよう |
人間にとって役立つ細菌・役立たない細菌はどのようなものがあるかな? |
細菌類のかつやくによって作られている
食べ物はかなり多く、
みそやチーズやヨーグルト、パン、
納豆、ビール、日本酒などなど。
だれもが知っているような食べ物が
細菌類のはたらきによって作られています。 |
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また医薬品の分野でも、世界ではじめての抗生物質ペニシリンが
青カビのはたらきによって発見されました。
このように、細菌類はあらゆる場所に存在していていろいろなものを食べて(分解して)
自分のエネルギーにかえているのです。
その食べる(分解)時に酸や悪臭物質ができたり、アルコールができたりするのですが、
人間にとって役に立つ物質を作ってくれる細菌と、迷惑な物質をを作る細菌が
存在するのです。
これらの細菌類はうまくおつきあいしていければ人間にとって
大変重要な生き物なのです。
さて、下水処理施設にいる細菌類も同じく水中の汚れを食べて(分解して)、
最終的に人間の生活にとって害のない
二酸化炭素、水、窒素などの物質にかえてくれているのです。
だから汚れた水がきれいになるのですね。
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考えてみよう |
水中の汚れを食べてきれいにしてくれる微生物とは? |