公益財団法人 三重県下水道公社  
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財団法人三重県下水道公社設立趣意書
 下水道は、生活環境の向上を図り、健康で快適な生活をおくるために欠くことのできない施設であるとともに、公共用水域の水質保全のための基幹的な公共施設として、その整備促進が強く要請されているところである。
 本県においても、県、関係市町村がともに一体となって下水道の整備促進に取り組んでいるところであり、県が設置する北勢沿岸流域下水道(北部処理区)が昭和63年1月に一部供用開始の予定である。さらに中勢沿岸流域下水道(雲出川左岸処理区)及び北勢沿岸流域下水道(南部処理区)についても早期供用開始に向けて事業を進めている。
 しかしながら、下水道の機能を十分に発揮させるには、その整備とともに、適切な維持管理を行うことが必要である。
 下水道の維持管理については、水質監視の徹底、下水汚泥の円滑な処理処分、及びそれらのための各種専門技術者の確保等多くの課題に直面しており、これらの課題に対応し、さらに流域下水道の適正かつ効率的な維持管理を行うためには、県と流域関連市町村との密接な連携による協力体制を確立することが必要である。
 このため、県と流域関連市町村は、財団法人三重県下水道公社を設立することとした。
 この公社は、下水道知識の普及・啓発、下水道技術者の研修、下水道技術の調査・研究等を行うとともに流域下水道の維持管理業務を受託し、流域下水道の効率的な運営を図ることにより、県及び市町村の下水道行政の推進に協力し、もって県民の健康で快適な生活環境の向上と公共用水域の水質保全に寄与することを目的とするものである。

                                             昭和62年7月1日

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